【ボイトレ】独学でも歌が上手に!効果的な練習の手順と内容とは?
ボイトレしようと思うんだけど、
- 何から始めればいいのかよくわからない・・・
- 自分に必要な練習って何?
- 独学でボイトレして大丈夫かな?
ネット上にはボイトレに関する情報が多いので、こういった悩みを持つ人も多いと思います。僕もその中のひとりでした。
自分に合っていない間違った手順や方法で手当たり次第に練習をしてしまうと、上達しないばかりか逆に下手になってしまう危険も・・・。
そこでこの記事ではYouTubeの「東本ボイストレーニング」というチャンネルの中から、ボイトレ初心者にオススメする効果的な練習の手順と内容についての動画を紹介します。
この動画を見れば「正しい順序で効率よく歌が上手になれる方法」がわかります。
ぜひ参考にしてください。
効果的な練習手順と内容についての動画
まずはこちらの動画をご覧ください。
有益な動画をアップして頂いた東本先生に感謝です。
以下に内容をまとめました。僕の実践内容や考えもちょっと加えてあります。
練習とは何か?
練習とは本番があってのもの。本番を見据えた練習が必要になります。
ライブはもちろん、SNS(YouTubeなど)へ自分の動画をアップするのも立派な本番です。
僕の場合はYouTubeやnanaへの投稿や、Mirrativ(ミラティブ)やトピアなどのアプリでライブ配信するのを本番と決めて練習しています。
また定期的に自分の歌を録音しておくと、上達を実感できるのでオススメです。
練習の事前準備
①練習環境の確保
歌を練習するためには、それなりに大きい声が出せる環境を用意しなければいけません。
家で小声で練習しても本番とかけはなれた声の出し方なので、意味のない練習となってしまいます。
家で練習できない方にとってはかなり高いハードルだと思いますが、現実的なのは近くのカラオケ店や練習スタジオを利用することだと思います。
僕の場合は通勤時に朝早く家を出て、車で人がいないところへ行き、車の中で練習することが多いです。
②規則正しい練習時間の確保
歌を上達させるためには、毎日同じ時間に同じ量の練習を行うのが効果的です。
「今日は時間があるからガッツリ5時間練習しよう」とか「今日は時間がないから20分だけ練習しよう」というのは規則正しい練習とはいえません。
毎日何分であれば時間を確保でき、継続できるかを考えましょう。
また週に1回練習をしない日を作ることにより、脳内を整理することができます。これをレミニセンス効果といいます。
③前向きな姿勢
歌が上手い人と比べて自分は下手だと思ったら、乗り越える壁を見つけたという前向きな気持ちを持ちましょう!
僕自身、歌を練習し始めてから何度も自分の声を録音して聴いて「本当に下手くそだ。全然上手くなれる気がしない」と何度も挫折しそうになりました。
でも東本さんのこの練習内容を毎日3ヶ月程度続けた頃に、鼻腔共鳴の感覚や口腔共鳴のコントロールが多少できているような感覚があり、歌の上達を実感することができました。
最初はなかなか上達を実感することは難しいかもしれませんが、続けていれば必ず練習の効果はでてきます。
僕もまだまだ練習中の身ですが、あきらめずに前向きな姿勢で一緒にがんばりましょう!
ちなみに自分の歌を録音するのは起きてすぐ(朝)ではなく、声帯周りの筋肉が完全に立ち上がっている時間帯(夕方頃)がオススメです。僕の場合は朝に録音した声は鼻声っぽくなったり、こもった感じになったり、音程がフラットしたりとかして聴くと本当にヘコみます。要注意です。
練習項目
①立ち上げ発声
だれでも朝は声帯周りの筋肉が立ち上がっていません。立ち上がっていない状態で曲などの練習をしても、本番とは違う状態なので練習の意味がなくなってしまいます。まずは朝起きたらテクニックや曲の練習の前に立ち上げ発声を行ないましょう。起きてから1時間後くらいがちょうどいい時間です。
2023年6月現在、東本ボイストレーニングのチャンネルには立ち上げ発声に関する動画が10本ほどあります。
その中でも「Vol.」と付いている動画が4本あるので、それを1から順に3ヶ月ずつ行なっていくのがオススメです。発声メニュー自体はそれぞれ10分程度で終わる内容となっています。
②テクニック練習
テクニック練習については、順序を守って練習すべき項目が10Stepあります。5つの「練習項目」の後に紹介します。
③持ち曲
持ち曲とは「カラオケで歌える程度」の曲ではありません。
歌詞の内容が歌の中に落とし込めていて、歌いまわしが決まっており百発百中で歌える曲のことです。
持ち曲にする曲を選ぶときは、今の自分の実力をふまえて2週間程度でできる曲をチョイスしてください。1日1行ずつ歌詞を進めていき、2週間程度で完成させます。
持ち曲が完成したら、アウトプット(本番)をしてください。
④練習曲
持ち曲が完成したら練習曲を追加します。持ち曲がある場合には練習曲と合わせて常に2曲練習している形となります。
⑤音楽的インプット
音楽的インプットでは、音楽理論を勉強したり曲を細かく分析したりします。毎日行なうことなので、1曲のうち「今日はAメロだけ聴いて分析してみよう」でもOKです。
音楽的インプットは必ずしも練習時間内に行なう必要はありません。移動時間などに行なうことも可能です。
練習項目①~⑤を毎日バランスよく行なってください。
ちなみに僕の毎朝のメニューはこんな感じです。
- 立ち上げ発声:10分
- テクニック練習:10分
- 音程矯正練習:5分
- 持ち曲:5分
- 練習曲:10分
- 音楽的インプット:5分
僕の場合は練習項目①~⑤に加えて、音程を矯正する練習を5分行なっています。音程に自信がない方にはとてもオススメな練習です。
テクニック10Stepについて
テクニック10Stepは以下の通りです。Step1~10まで順番に習得していきます。1つのStepを習得するまでは次のStepに進まないようにします。
- Step1 腹式呼吸
- Step2 横隔膜Keep
- Step3 支え
- Step4 鼻腔共鳴
- Step5 口腔共鳴
- Step6 母音を合わせる
- Step7 c.c&c.sの確認
- Step8 チェストボイス
- Step9 ヘッドボイス
- Step10 ミドルボイスetc.
Step1~3 腹式呼吸、横隔膜Keep、支え
Step1~3までは1つの動画の内容を実践することで習得することができます。以下の記事を参考にしてください。
≫【ボイトレ基礎】腹式呼吸・横隔膜Keep・支えのやり方とは?
Step4 鼻腔共鳴
鼻腔共鳴については以下の記事で紹介しています。
Step5 口腔共鳴
口腔共鳴については以下の記事で紹介しています。
≫ 口腔共鳴=ボイスポジションを狙う?実際に歌って検証してみた
Step6 母音を合わせる
口腔共鳴=ボイスポジションを狙えるようになったら、5つの母音「a、i、u、e、o」の響きを合わせます。特に「 i 」の発音は鼻腔共鳴を使うので曲者です。以下の動画を参考に練習してください。
Step7 c.c&c.sの確認
c.c&c.sの確認は、間違った練習を行わないようにするための重要な項目となっています。自分の声は声帯が開いている声なのか、声帯に加圧をかけてしまっている声なのかをしっかり確認しましょう。
もし声帯が開いた状態なのに開く練習をしてしまうと、余計に開いた状態になってしまいます。また声帯に加圧をかけてしまっている状態なのに加圧をかける練習をしてしまうと、余計に加圧がかかり喉を締めたような声になってしまいます。そうならないためにも以下の動画をぜひご覧ください。
≫【ボイトレ】出来なきゃまずい!3つの器官を正しく使え!声帯器官編
Step8 チェストボイス
チェストボイスについては以下の動画を参考にしてください。
Step9 ヘッドボイス
ヘッドボイスについては以下の動画を参考にしてください。
≫【ヘッドボイス】これなら間違いない!的確にヘッドを出す方法!
Step10 ミドルボイス
ミドルボイスについては以下の動画を参考にしてください。
≫【ミックスボイス】最新の情報補足付きでMum+BUZZでミドルボイスを攻略
その他のテクニックについて
ここではミドルボイスの後に習得するテクニックについて紹介しています。ぜひ参考にしてください。
ヴィブラート
ヴィブラートに関しては以下の動画がとてもわかりやすかったので、ぜひ参考にしてください。
≫【歌唱テクニック】課題は2つ!?イケてるビブラートを手に入れろ!
ウィスパーボイス
ウィスパーボイスができるようになると、歌の表現の幅が広くなります。習得するには以下の動画がオススメです。
≫【歌唱テクニック】かっこいいウィスパーボイスの習得法と使い方!
語尾処理テクニック
歌詞の語尾処理がうまくできると、歌が上手に聴こえます。10種類の語尾処理テクニックについて解説している以下の動画がオススメです。
≫【歌唱テクニック】同じ曲で語尾処理テクニックを10個紹介します!
音程矯正練習
僕は練習項目①~⑤に加えて音程を矯正する練習も毎朝行なっています。共鳴腔や母音、チェストボイス、ミドルボイスを意識しながら音程矯正練習を行なうととても効果的です。
音程矯正練習は、声楽科出身のメタルヴォーカリスト&科学的ボイストレーナーである"岩谷翔"先生の動画で行なっています。ぜひ参考にしてください。
≫【有料級 音程の取り方】毎日5分で歌がプロレベルに進化する 音程矯正練習「コードトーンエクササイズ」
まとめ
今回はボイトレ初心者にオススメする効果的な練習の手順と内容について紹介しました。
特にc.c&c.sの確認は、自分が間違った練習をしないために重要な項目となっています。自然な声帯完全閉鎖が理想的ですね。
今回紹介した手順で練習していけば、ちょっとずつですが必ず歌の上達を感じることができるはずです。前向きな姿勢を忘れずにがんばりましょう!僕もがんばります!